2008年5月28日水曜日

稽古の前に


公開を心待ちにしていた映画「山のあなた-徳市の恋ー」を観ました。


1938年に発表された映画「按摩と女」(清水宏監督)という作品を、石井克人監督が主演に草彅剛さんを迎え、台詞やカット割りまで完全にカヴァーしたのがこの作品。


ストーリーなど詳しいことは書きませんが(うっかり結末ばらしません!)、私はとても好きな作品でした。


河原や宿屋の映像・音は奇麗で粋で、その空気がまるで香ってくるよう。言葉づかいも、もちろん古いですが、言葉尻まではっきりとそしてポンポン投げるように相手に言う様や、今とは違う言葉の響き方(「どういたしまして」がさらっと真顔で使われるのに何故かあったかい・・・「どういたしまして」って優しい言葉なんだなぁ)など、会話自体に面白みがあります。


映画「めがね」や「かもめ食堂」にちょっと通じる、日常の滑稽さとか寂しさとか、私が好きな雰囲気があり、例えば道を歩いているシーンで・・・・
自分で書いていて楽しくなって来ましたが、そろそろ止めないと危ないですね。ばらしてしまいそうです。
ですので、おしまいにします。


プログラムに掲載された出演役者さんのコメントが、これまたとても勉強になりまして、按摩さん役の草彅さんと加瀬亮さんの演技には本当に感服しました。
(すいません今度こそおしまいです。笑)


写真は、映画館となりにある駄菓子屋さんで買ったクッピーラムネ。今はこんなケース入りが売っていました。お気に入りの「きな粉棒」ばら売りは冬季限定だそうで、あたり「前田のクラッカー」を一緒に♪