2010年12月5日日曜日

『Into the woods』閉幕

『Into the woods』千秋楽を迎え、お陰さまで全日完売という大盛況のなか閉幕致しました。
ご来場下さいましたお客様、誠にありがとうございました!

夜公演後、特に3日目はバラシのために劇場出が遅く、劇場外で寒いなか長いことお待たせしてしまったお客様、申し訳ありませんでした。

温かいお言葉やお手紙、プレゼントまでお気遣い頂き本当に恐縮です。お手紙にジーンとして、素敵な贈り物にはクリスマスプレゼントをもらった子供のようにはしゃいでおります。


この『Into the woods』の日々は、私の人生にとって、まさにとても大きなプレゼントでした。尊敬する方々に囲まれ、毎日自分を奮い立たせながら向かった稽古と本番。全力で挑んだ自負があります。でも、今私の心には、達成感と幸せとそれ以上に自分に対するもどかしさが渦巻いています。

演出の鈴木ひがしさんから頂いた、脳に焼き付きいている沢山のお言葉。

打ち上げでは、
「みんな、おまえ良いって言ってたぞ。日本を代表する舞台関係者が誉めてたぞ。でも、俺はまだ決して誉めてないよ。」「おまえの殻を破れたらと思った。少しは良くなった。少しはね。でも全然まだまだだよ。頼むよしっかりしてくれよ。」
駄目出しは続き、そして最後に・・・
「でもまあ、伸びしろがあるっていうのは、良いことなんじゃないの。」と。

私はポロポロ泣いて目をパンパンに腫らしながら、固く握手をして打ち上げ会場を後にしました。

私に「パン屋の妻」という役をやらせて下さり、本気で演出して下さった鈴木ひがし氏を、いつかぎゃふんと言わせて喜ばせたい。それは、見に来て下さるお客様が喜んで下さることにも絶対つながると思うから。

もっともっと表現できるようになりたい、という思いで頭も体もいっぱいです。「まだまだ!」の自分をもどかしがって悔しがって、そして同時に楽しみつつ、精進します。


最後になりましたが、この公演を支えて下さいました全ての方々に、足をお運び下さいましたお客様に、改めまして心より御礼申し上げます。

本当に本当にありがとうございました!

ではまた。