2013年2月8日金曜日

河津桜 

家のベランダで咲きました。

先日、早く着いたので近くを散歩しました。狭い道ですれ違った際ぶつかりそうになった女性に、軽くすみませんと言ったら、申し訳ないです、と早口で言われて、驚きました。お仕事でよく口にされてるのかもしれないと。
印象に残る、かっこいい言い方でした。

最近しびれた表現は
「彼女の私を見つめつつも自分の内面にだけ焦点を当てている瞳と紅潮した頬はこの世のなかで一番つまらないものだった。」
(綿矢りさ「仲良くしようか」より)

自分に向かって言われているようで、心地よかったです。時には内面なんか放っといてもいい、世界は私が考えているよりはるかに寛いよ。と言われているようで、なんだか痛快でした。同時に、この言葉を発している「私」も果たして自意識から解放されているのか(自分も内面に焦点を当ててばかりなのではないか)がとても危うく、結局自我に絡めとられる人間くささから離れていないというところにも愛着がわきました。

それから
「汽車がここに運んでくれたよ」
(『ピアフ』より、ピアフに会いに来たトワーヌの台詞)

大好きな台詞です。場面の説明をしなくてごめんなさい。とにかく、私にとっては、無敵の愛情表現の言葉に感じられます。

温かいものを召し上がって、息抜きをして、どうかお身体ご自愛下さい。

(o^O^o)
ではまた。