2011年7月2日土曜日

MAGENEDO

先日、森公美子さんのお声掛けで、岩崎宏美さん、駒田一さん、中山エミリさんなど、『レ・ミゼラブル』のメンバー20名弱で、宮城県にお邪魔しました。

宮城は森さんの故郷です。避難所や、学校、育児院などで歌わせて頂きました。皆さん、本当に温かい笑顔で迎えて下さいました。

今回の機会を頂いて、特に思ったことがあります。
私は、テレビや新聞で何を見ていたのだろう、何を知った気になっていたのだろうと。お伺いしたのは一日だけで、被災地のごくごく一部です。それでも思いました。私は状況を知らなすぎたと。語幣を恐れずに、敢えて書きますと、本当に悲惨な光景でした。震災が起きて、もう何十年もそのままになったような、そんな光景に見えました。でも、地元の方は、大分綺麗になりました、とおっしゃっていました。地元の方や自治体の方、ボランティアの方など、沢山の方のお力で道や色々な事が回復し、私たちもお邪魔することができたのだと感じました。
義援金や復興計画などで、問題はありつつも着々と回復しているのかと最近では勝手に楽観的に考えたり、自分の周りのことで頭がいっぱいになっていた自分を、心底恥ずかしく思いました。

避難所の体育館は数十分居ただけでも汗が噴き出しました。その中に、赤ちゃんとお母様がいらっしゃいました。仮設住宅が当たったんです、と笑顔でおっしゃっていました。私は、もう二三日中にでも移られるのかと思いました。でもその後、はい、まだ一ヵ月後ですがね、とおっしゃっていました。その後もずっと、笑顔で歌を聴いて下さっていました。寒い時期を耐えられて、今度はこんなに暑いなかをまだまだ耐えられている。仮設住宅に入られても、今度は光熱費や食費など全部ご自身の負担になります。岩崎さんの歌を聴きながら、涙目で「お母さんこれ、好きやったんよ。火サスの曲よ。ずっと聞いてたもん!」とおっしゃりながら、一緒に口ずさんでらっしゃいました。

避難所として体育館を提供されている学校の、音楽室で歌わせて頂きました。中学一年生の生徒さんが、森さんや中山さんを見つけておおはしゃぎされていました。故郷や、上を向いて歩こうなどの曲は、みんなで一緒に歌いました。歌いながら、はしゃいでいた生徒さん方の笑顔から、どんどん涙がこぼれていました。涙をぬぐって、ぬぐって、一生懸命聴いて歌って下さいました。最後は、生徒さんから歌のプレゼントをもらいました。とても素敵な曲で、歌っている皆さんの生き生きとした表情がとても輝いていました。生徒さんの歌声を聴いて、音楽がこの世にあってよかった、と強く思いました。

宮城テレビさんにお邪魔した時は、番組司会の方が、今、復興復興と言いますが、まだ宮城だけで350箇所の避難所があり、最後の一人の方がそこを出られた時が、復興の第一歩だと思う、とおっしゃっていました。森さんは、訪れた先でメッセージをおっしゃる時、がんばりましょう!とエールを送られた後に、必ず、皆さんはもう十分頑張ってらっしゃる。頑張らなければいけないのは、私たちの方です。とおっしゃっていました。本当にその通りだと、何回も思いました。森さんが地元の言葉で喋られると、一気に皆さんが和んでらっしゃいました。

子供達の前で歌わせて頂いた時は、もう皆さん元気いっぱい、つっこみまでいれつつ聴いて下さいました。松村曜生さんは、歌う時口が大きい!と褒められていました。私も、間奏中に変顔をしてみましたら、男の子が変顔で応えてくれました。

私は、森さんや岩崎さんに連れて行って頂いて、今回お伺いすることができました。うまくまとめられず、誰かを傷つけてしまう表現がありはしないか、伝えたいことがうまく表現できていないのではないか自信がない部分はありますが、せめて書きたいと思い、正直に書きました。

読んで下さり、本当にありがとうございました。

最後に、宮城テレビさんの番組を拝見していましたら、このTシャツが特集されていました。とてもお洒落です。プリントされている文字を読んでみて下さい。インターネットでも買えるとアナウンスされていましたので、覚えて帰りました。よろしかったら是非チェックしてみて下さい。

ではまた。